▼ 04/15“高齢者対応デイサービス「さくらの丘」(神奈川県川崎市)見学会”参加

04/15福祉住環境コーディネーター協会主催の見学会に参加。所在は川崎市麻生区、比較的近い。車で30分程で施設前に到着、“さくらの林”を背景とする明るく広々とした敷地内の駐車場があり、コミュニティバスのバス停もある。起伏の大きい丘陵地の一角、一方で隣家も迫る。参加者20名程。庇の出が深く、招き入れるような落ち着いた施設の外観。(後でこうした意図をもって設計されたとの説明)(尚、写真に写っている方たちは見学会に参加の方達)

施設内の“コミュニティサロン”にて開設者笠原さんと開設をサポートした福井氏の紹介。そして開設の経緯が、スクリーン兼用の壁(うまく利用)にプロジェクターで映し出される中で拝聴。

“祖母の介護から福祉分野に関心をもち、介護福祉士や福祉住環境コーディネーター(2級難しい!)にチャレンジされた開設者がサポートを受けながらも、他にはない新規性と独創性を盛り込んだ施設として昨年3月オープン”(見学会案内パンフより引用)とのこと。“高齢者対応デイサービス部分”と地域にも開放される“コミュニティサロン”からなる。

“見学会案内パンフ”によると川崎市の高齢化率は約16%とのこと、昭和40年代から宅地化が進んだこの地区はそれを上回るらしい。まさに必要な場所に必要なもの。町田市の小生の居住する地域と歴史、地形、状況が酷似、思わず“ウーム”。              今更だが多摩、神奈川のほとんどが同時期に東京のベッドタウンとして次々と開発された。みな共通して同じ状況であろうとあらためて納得。多摩ニュータウンのアパートもしかり。

当施設のデイサービスの主な特徴として(見学会案内パンフより引用)

・高齢者各人の「できる事」を見極め、意欲を引き出す事を重視。                                          ・敷地内菜園や地元農家の新鮮野菜で「地産地消」の手作り料理                                              ・利用者に配慮したバリアフリーのトイレ、浴室等の設備

このあと説明を受けながらの施設内の見学。 “住宅の延長のデザイン”がこれらの活動をやさしく見守るという印象。

段差なし、ワンフロアの快適さをあらためて実感(日頃、“平屋の贅沢”にあこがれています)。施設の中でも、興味を引いたのは2つの脱衣室。“入浴前の脱衣”と“入浴後の着衣”をこれら2室で別な方がそれぞれ同時に行え、全体時間の節約になるシステム。 その他、実地に考えたり、学ぶところ、ありました

見学会のあと、“コミュニティサロン”にて見学会のお礼を述べるついでに雑談に参加、笠原さん、福井さんや、仲間の方達とお話することができました。  コミュニティバスのバス停の設置にもタイミング良く交渉。思い切りの良さ、先見性が生きたようです。送迎バスは所有しているようですが、このバス停と広い駐車場はこの施設には欠かせないと感じました。

一人の主婦である個人の思いから発した事業が結実。これにかけられた時間と情熱、エネルギーとご苦労には、誠に頭が下がる思い。“個人の思い”に敬服。開設者、笠原さんの“明るく、親しみやすい、でも忍耐強い”人柄は、事業の開設、そして運営というこれらの事実を納得させるのに充分でした (個人的にはできれば「地産地消」の手作り料理を味わうことができたら尚良かったのですが)

なお、笠原さんは「かわさき起業家優秀賞」、「日本起業家協会賞」などを受賞されています